せどりの仕組み


具体的なせどりの仕組みについて
解説していきます。






せどりの仕組み


せどりは、たくさんある販売元の中で、
価格差を見つけて、商品を仕入れ・販売し、
利益を出すことを言います。

様々なビジネスモデルがありますが、
せどりはこの世から無くならない。
とも言われていますよ( '▽')

ではなぜ、この現象は起こるのか?
具体的に探っていきましょう。
理由は大きく分けて二つあります。

①.需要と供給のバランス 
②.会社の性質


この二つが密接に絡むことによって、
せどりが生まれます。

これを本当の意味で理解することで、
とても強力な武器として生きてきます
それでは、解説していきましょう。


需要と供給のバランス



ずばり、せどりは需要と供給のバランスを
うまく扱うことで利益を出すビジネスです。

○ 需要……"人が求めているもの"
○ 供給……"それをつくって提供すること" を表します。


「お金の価値」いうのは、
需要と供給によって大きく変わります。

よく経営学で例題に挙がる水を売る話。
これを参考にすると、分かりやすい。


都会で水道が通っている所なら、家の水道水を飲む。つまりそこには、十分な水があり、安定した供給があるということ。では、状況を変えてみましょう。
砂漠のような所では、水道水が通っていない為、飲み水が確保できない。十分な水がなく安定した供給がない。一方で、水を飲みたい人は沢山いる=需要が沢山ある。


需要があるのに供給が少ないと、
人間は他の人よりも一円でも高く、
お金を支払い、それを買おうとします。

つまり『お金の価値=商品の価格』は、
需要と供給のバランスにより、
大きく変化することが分かったと思います。

これくらいなら欲しい。この金額ならいらない。
と思ったコト、ありませんか?

私たちは知らないあいだに、
自分の中で、その商品の価値を決めて
購入しているんですね。

実際にせどりを行なっていると、
需要と供給のバランスを考えて行動するだけで、
自ずと利益が出る商品が見つかります。

せどりの基本的な手法は、
処分品を探すところから始まります。

供給が既に断たれた商品を狙うんですね。
対して、市場の需要が継続的にあれば、
一円でも多く買おうとするワケです。

供給が安定的にある商品は、
市場の価格競争によって値段が飽和しやすい上、
価格が下がった時の幅も大きいです。

一方で、供給が断たれた商品は、
価格が下落しても、出品者は在庫を抱えれないため、
値戻りも早く、安定感があります。
とは言え、一点物(売れたら終わり)になりがち


会社の性質


次にせどりの要因として考えられるのが、
会社の性質です。

日本だけじゃなく世界各国共通ですが、
色んな"売れる商材"があると思います。

・商品  ・情報  ・サービス  ・人材

そこで出てくるのが色んな障壁※1で、
何かを売りたくても、それに伴うコストが生まれる。
そのコスト削減するために、
生業にしている仲介業者に委託します。※2

企業というのは、どんなものを取り扱おうと、
共存共栄のような関係で活動していくんですね。
もう少し詳しく見ていきましょう。

企業は”流通"を介して成立する

メーカー会社は商品開発を行い、
製品を製造しますが、家電量販店のように
大きなお店を持っていないだけでなく、
人を呼び込む集客力がない。
つまり、販売する力がありません。

一方で、家電量販店
店舗と集客力・販売力がありますが
商品開発や製造する技術がありません。

また、商品の種類を増やす為に、
複数メーカーの商品を置きたいですが、
管理や取り扱いをするのが大変。

そこで、"問屋・卸売"の存在意義が出てきます。

メーカー会社 卸売 家電量販店

こんな感じになります。
性質的には、互いに共存し合うような感じで
会社が成り立っているのがわかりますね。

しかしながら、それぞれも会社。
仕事に生活がかかっています。
当然利益を欲する行動を取るでしょう。

メーカー会社 → 卸売 → 家電量販店
原価 :30円   50円   80円  

イメージとしてはこんな形になります。
このように、流通を介することで
企業が成立しているのが分かります。

私たち『せどりを生業とするモノ』
卸売・家電量販店から商品の仕入れを行い、
通販で販売することになります。
※流通を介した商品を販売することが基本※

流通過程で”価格差”が生まれる

先ほど挙げたように、物を売買する場合、
企業は流通を介して活動していきます。
また、実際の流通過程では、
沢山のメーカーや販売店があります。

すると、どういったことが起こるのか?
それぞれのお店に"社会的な力"がついてきます。
例えを出してみましょう。

創業50年A社 販売実績豊富 ・ 創業3年B社 販売実績浅め

この2社だと、A社の方が
商品を数多くさばいてくれそうです。

すると、A社サイドは、
『いっぱい売るから安くして』と言えますね。
こういうのを"価格交渉力"といいます。

実績があればあるほど、力は付いていきます。
次に、メーカー側を例に見てみましょう。

創業80年C社 人気オーディオ系を製造 ・ 創業15年D社 手広く家電を製造

出せば売れる商品を製造しているC社は、
値段を高くしても人気がある為、
どんな販売店に対しても、
強気で製品を渡すことができます

一方、D社は高く売ろうにも、C社ほど力が無い。
オーディオ系においては、
あまり高く価格設定できない事になります。


こんな風に複雑化されて、流通していきます。
実際にモノを開発・製造している企業は、
各々のジャンルで沢山います。

その企業の数だけ"価格交渉力"が変わり、
店舗の仕入価格も大きく異なるでしょう。

結果、消費者のもとに商品が届く頃には、
色んな過程を経て、金額が高騰するんですね。

そんな社会的な背景によって、
安い高いという価格差が生まれ
"せどり"が出来るようになるんですねー。


まとめ



せどりが起こる理由は、
下記の二つが密接に絡むことで生まれます。

①.需要と供給のバランス 
②.会社の性質


ここでのポイントは価格の流れを見ること。
需要と供給のバランスからいってみましょう。

需要がないもので、供給がある場合は、
供給過多になり、価値が下がります
需要があるものは、供給が少なくなると
供給不足になり、価値が上がります

一方、需要・供給どちらもあるようなケースは、
需要と供給の細かな比率によって、
価値が変動します。

供給が月100個ある商品に対して、
需要が月300個あるなら、
競争倍率は3倍になりますよね。

流通を介して実地で活動するお店では、
倍率3倍でも、メーカーの繋がりがあるため、
小売価格通りの先着売切が鉄則です。

しかし、そういったシガラミが無い通販では、
商品価値としてダイレクトに反映されます。
つまり、価格が高騰する。ということ。

これは逆も然りで、
需要と供給のバランスで価格暴落も起こります。

早い話、通販サイトの価格っていうのは、
売る側・買う側、みんなで価格を決めましょう。
ある意味、一番公平なスタイルなんですね。


次に、会社の性質です。
企業は共存共栄のような関係で、
共に利益を出し続けていきますが、
ここで"流通"が生まれます。

企業間での取引を行なうと、
それぞれに社会的な力が付いてくるため、
企業毎に"価格交渉力"が変わります。

それによって、
販売店ごとに商品仕入価格が変わり
消費者に提供できる金額が変わります。
ここで商品の価格差ができると。

需要と供給のバランス・会社の性質。
二つが絡まることで"せどり"が生まれる。
原理を熟知した状態で活動してみましょう。
必ず強い武器になりますよ。


おわりに

こうして文章を書いて、記事にしていくと、
沢山の雑念というか思考が飛び交います。

店舗の価格・通販の価格……
正確な価値で販売しているお店は、
実際のところ、どちらなんでしょうね。

店舗での運営には、
社会的なつながりが必要不可欠です。
地位が高ければ、力もついてくるため
『殿さま営業』もできるでしょう。

必ずしも、年功序列とはいいませんが、
販売実績は年と共に積み重なることで生まれ、
それに比例して仕入れ値・売却値も変わります。

メーカーとの繋がりによる価格の縛り・
地域内の価格競争・系列店ごとの裁量など

そういったことを踏まえると、
店舗で活動するお店が提示する値は、
『商品に対する本当の価格(価値)』では
ないんじゃないかな?と思ったりします。

店によって、販売額が全然違うって
なんか正義じゃない気が。
背景で、賄賂とか不当なやり取りを感じる。

古物市場に行くとよく感じますが、
通い慣れてないと買わせてもらえない。
交渉もできないみたいな悪しき風習もありますし。

また、POSで管理されると思いますが、
全国相場の需要と供給に対して、
価値を瞬時に判断できないのは痛いですね。


一方、アマゾン通販の場合などは、
その商品に対して、全国の相場が集合体となって、
価格として表示されます。
リアルタイムで、需要と供給の比率がかみ合って
価値(価格)が見出される。

供給過多で価格が暴落して、
供給不足で価格が高騰する。
これなんかはまさに典型ですね。

売れ行きに対することを考えても、
価格が安すぎたらよく売れるでしょうし、
高ければ、あまり売れない。

買いたい人が、 その時の『商品価値』を代金として支払う。

といった感じでしょうか?
私は、そっちの方がフェアな気がして好きです。

よく"せどり"や"転売"のビジネスに、
悪い評価をする人がいますが、
メーカー希望価格より通販値が高騰するなら、
何かしらの理由で価値が上がっているわけです。

もしそれでもニーズがあれば、
適正販売価格が間違ってるんじゃないか?
メーカーが売値を上げればいいだけのこと。
つまり、開発サイドに落ち度があるわけです。



そもそも価値の概念を決めてないので、
この話は不毛で難しいです。
人の価値観によって変わります。

ぶっちゃけ、商品売買っていうのは、
どの店でなにをいくらで買おうが、
利害が一致していれば、いいのかもしれません。
欲しい人が買う。文字通り、需要と供給ですね。

だからこそ、
店舗・通販は、今なお生きているんですね。

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