仕入れ時の出品者情報は要確認 -リスクを減らせ!!-


ども、古川です。
商品の仕入れをするときは、
出店予定のカタログにある出品者の
数・在庫は必ず確認しましょう。

出品者数が少なくても、油断は禁物です。
限られたデータからは、とても
有益な情報を得ることができますよ!






出品者数や在庫の確認が必須なワケ


商品を仕入れする時の指標の一つに、
【市場の確認】があります。

つまり、アマゾンに出店している出品者数と
在庫の数を把握する必要があるんですね。

では何故、必要なのでしょうか?
理由は二つあります。

1.自分の販売機会を確認できるから
2.価格の下落を予測できるから


市場の出店状況を確認すると、
これらを推定して仕入れが可能になります。

結果的に、不良在庫や赤字商品のリスクを
ここで大きく減らすことが可能。
➡精度の高い仕入れが行なえます。


自分の販売機会を確認できる


カタログから商品が売れたとします。
それはあなたの商品でしょうか?

コンディションや価格帯の同じ出品者が
沢山いた場合、販売機会が分散されます。
これにより自分が販売できる機会は、
その出品者数と在庫の数だけ遅くなってしまう。

出品内容がまわりと同条件では、
お客さんの目線でも同じことです。
どこから買ってもサービスは変わりません。


状態と価格が同じ出品者がいる場合

例を挙げてみます。

もし同条件の出品者が20人いて、
10個/月に売れる商品があった場合、
一人当たりが得られる販売機会は、
どのくらいになるでしょうか?

単純計算すると、
一つ売れるごとに販売できる確率は全体の5%
二カ月に一つ売れれば良い方です。



新品は購入者のうち、
カートからの購入が90%以上と言われています。
【その枠は常に一つ】であるという意識が大切。

中古はカートに対する意識は薄くてOKですが、
考え方は基本的に変わりません。
出品者数による販売機会は大丈夫か?
+αで他と差別化はできているか?(中古)

また、出品者の商品が売れても、
在庫が複数点あれば、出品者は消えないため
販売機会は平行線のままです。
合わせて在庫数の確認も行いましょう。


価格の下落を予測できる



こちらは少し玄人向け。
解説するには、先ほどの販売機会を含めて
基礎的な知識が必要です。

先に結論を話すと、
最安値の大量在庫保有者には要注意。
この出品者が多いほどリスクは増します。

それでは内容に入りましょう!

モノレートの見方にはあるポイントがあります。
市場の商品価値は【需要と供給のバランス】
全てはこれで成り立っているということ。
すると、下記のような特徴が現れます。

出品者の増加 ⇒ 価格の下落
出品者の減少 ⇒ 価格の上昇

これが超重要。テストに出ます。
同条件の出品者が増加することによって、
価格競争が発生⇒価格の下落

商品が売れると、次の価格に機会は回るので
出品者の減少⇒価格の上昇
これが自然の摂理です。

新品の場合、【カート枠が一つ】しかないため
より競争は激化します

以上を踏まえて次を見てみましょう。


出品状況の参考例

出品者BCDの目線と出品者Gの目線で、
市場の動きを考えていきます。

ここでカート取得の権利を持っているのは、
1,500円で出ている四名の出品者。
その内、出品者Aは在庫を30個保有しています

当分はカート所有権を持った状態で、
【出品者Aは最安値の価格で販売する】
ということが分かります。

この状況であなたが新規出品者Gだったなら
または、出品者BCDであったなら
どういう価格設定にしますか?
考えてみましょう。


出品者G
出品者Gが出品者Aの在庫状況をみると、カートが取得できる1,500円の状態で、30個の在庫を持っていることが分かります。 1,650円では売れない・待つと販売機会が失われる。

売りたい額で売るにはAの在庫がはけるまで待つ必要がある。とは言えGの在庫は2個です。赤字か否かというのも重要な部分ですが、長い間、販売機会を失うくらいなら最安値の1,500円に合わせるのが無難。


つまり、大量在庫を保有した出品者が最安値で販売していた場合には、他の出品者は【販売機会を考慮して】価格を追従する可能性が高いことが分かります。




出品者BCD
出品者BCDの目線では、誰よりも早く売りたいという前提でカート取得を狙い、販売しています。しかし思ったように売れなければ、自店在庫も少ないことだし、他セラーより1円でも安く出して流し切ってしまおう。そんな心理が働きやすいです。

価格を上げて待つ選択肢もありますが、Aが最安値でいるというのが障害になり、【値下げ売り切り】か【最安値で据え置き】のどちらか二択が濃厚になります。


つまり、大量在庫を保有した出品者が最安値で販売していた場合には、最安値の出品者は【販売機会を考慮して】誰よりも安く出して機会を得ようとする可能性が高いことがわかります。(価格の暴落)




出品者Gと出品者BCDの心理を考えて、
そのままコトが進んでいくと、
どうなるでしょうか?

出品者Gは最安値にする。
出品者BCDどれか一名が最安値より安く売る。

・価格改定ツールにより更なる価格追従が起こる。
・要因の出品者が値下げを止めない限り、半永久的に値下げ合戦が発生する。


もし大量在庫を持っている出品者Aが、
最安値に価格追従したが最後。暴落します。

もちろん色んなパターンがあるため、
必ずしも起こるわけではありません。
しかし、未然に防ぐ意識の問題としては、

➡ 最安値の出品者がどれくらいいるのか?
➡ 最安値の大量在庫持ちはどれくらいいるか?


この二つが多ければ多いほど、
価格が落ちるリスクは上がるということを
覚えておきましょう。


合わせてみたいモノレートユーザー数


価格の下落は心理的な要素だけでなく、
形として見れる場合があります。
それは【モノレートのユーザー数】です。

モノレートは10日間で10PV以上あった際に、
グラフとして表示される仕様になっています。

モノレートを見るときはどんな時か。
ずばり、安売りしている場面に出くわした時。
全国のセラーがその商品を調べてるんですね。

つまり、調べた時点で利益が取れても、
出品者が急増することを予知しています。
=価格の下落を知らせているのと同じです。


参考例:モノレートユーザー数①


参考例:モノレートユーザー数②


グラフ上でもしっかりと記録されていますね。
モノレートユーザー数の増加直後、
出品者の急増➡商品価格が下落しています。

次に、少し見にくいですが、
グラフ②を見てみましょう。

10月8日を超えたあたりから、
波形の動きがおかしいようにみえます。

販売のアクションが起こっていない時や、
何かしらの障害でデータが残っていない場合に、
このような波形になります。

その場合、波形の点位置を確認することで、
どこまでがグラフに記されているか
見ることができるのでそれを指標にしましょう。

データが見れないと元も子もないので、
違う分析方法も探しておきましょう!


おわりに


仕入れを行なう確認事項・出品者数
・在庫数
・モノレートユーザー数

これらを合わせることで、
販売機会のリスクを極力排除できます(*'ω'*)

商品の仕入れ時は、あらゆる事態を想定して
不要因子は仕入れないで次を見つける。

精度を上げていければ、
失敗する回数も徐々に減っていき、
無駄のないせどりが出来るようになります。
まずは、習慣付けからはじめて慣れたら応用。

市場の商品在庫から予測して、
下落しやすいモノが分かったり、
それを利用したせどりのやり方など
色々なところで幅を利かせるようになります。

まずは意識的なせどりをして
日々、活動してみましょう。

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